「おすすめ」問答

和魂漢菜本店では、「本日のおすすめ」も全て写真入りで
メニュー化しております。(物凄く大変なのですが)
日本人以外のお客様が来られた場合、ウエイトレスが説明して
ご注文をいただくのですが、ここに多くの闇が潜んでおりまして…

①説明が簡単なものだけ説明して、注文をいただく。
②(うちでは無いと信じたいですが)高いものだけ説明する。
③説明できないものは買って頂けない→古くなり
→たまにオーダー頂くと美味しくない→ブログ行き。
④数字だけ見て、お客様はこういう料理が好きと思い込み
経営判断、仕入れ判断を誤る(怖っ)

などなど

字だけのおすすめに中文書こうかと思ったのですが、
日本語と中文一緒に書くと、グチャグチャになり、
しかも時間かかりすぎます(毎日ですから大変です)

しかも写真入りにすると良いことが多かった。

①お客様だって目で見て判断したい筈ですし、
②厨房スタッフにとっても写真より美しくない料理を出したりすると
クレームとともに皿が戻ってきて「できない奴」と思われ
全くメンツ無くなるというプレッシャー(励み)にもなり
③一度料理を試作することにより微調整も効き
④サービススタッフも試食し、お客様により具体的に説明できたり。
(あんまり美味しくないと言われたりすると、ムカッとしますが)

「おすすめ」ですから毎日変わります。
毎日写真とって印刷して差し替える作業が必要です。

これが最悪。まぁ出来ない。

「アジを外してそこにマグロ入れて、はまぐり入ったから、できるだけ前に
そう、タコ炭火焼きは後ろに…」

出来ません。

サンプル一冊作ってみます。
渋々始めます。
「ここにポテトサラダ入れてもいいですか?」
「この方が簡単です」

「魚は魚、野菜は野菜。魚も刺身、寿司、焼き物、天婦羅の順番で」
「お客様がはじめに食べられるもの、食べてほしいものが前」

「何故そこまでやらなきゃいけないんですか?」

「これをサービスといいます。日本じゃ普通にやってます。

「中国ではバラバラでもいいと思います」

「あなた達だけかもしれないね、そう思ってるのは。」
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お客様は、皆さん以上にいろんな事知っています。
日々勉強だ。文句を言うな!
あなたたちがやりたくない事なら他の店絶対真似出来ないから。

意外と楽しかったですが。

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