お客様に聞く処によると、殆どの日本料理屋はクローズらしい。
省境閉鎖により、皆帰ってこれないという話。
開いてる店は数軒。
「ブルーオーシャン」と一瞬考えるも、
お客様も少ないので「思いっきりレッド」だと考え直す。
そのうちに、開いてた店も管理事務所や政府の指導が入り
閉店に追い込まれたと。南山でも同様らしい。
何故ここには指導が来ない???
毎日のようにお客さんに
「店開けてていいの?」とか
「見つかったら捕まるんじゃない?」とか
私的には冗談では済まされない声がかかる。
社内の豪腕中国女史に聞いても「可以。没问题」と言う。
しかし、そこには何の根拠もない。
頭に「应该」が載っているし…
自粛警察「大家会」に見つからないように、窓際の席は使わないように
してみたり、看板は出さずに営業したり、本来なら店のドアが開くと
お客さんが来たということで嬉しいはずが、政府の指導かと思うと
ビクビクもので、全然楽しめない毎日が続く。
そういう中で、心を和ませてくれたのは、
同胞の日本人のお客様達。
殆どの方が、毎日の様に「一人で」通って頂き、
「今日もライセンス下りない」とか「今日何人発症した」とか
「あの会社はライセンス下りた」とか「明日何しよう」とか
「コロナのテレビは見たくない」とか「接待を伴う夜の店」の昔話とか
皆さん逢うの初めてなのに、「コロナ」という共通単語だけで
既知の友人のように情報交換。毎夜毎夜大いに話は弾み
ずっと休みだから、酒量も上限なく、まぁ楽しそうで…
私の恐怖心も大いに和らげて頂きました。
数字を見れば、そりゃ悪いですが、
「飲食店やってて良かった」と思える日々でした。
20数年前のオープン時、何もない不便な時代を思い出しました。
不便だから存在意義も大きかった時代ですね。
会社が始まると、全く顔を出して頂けない方もいますが(怒)
当店は「有事の店」ではありません。
心当たりのある方は至急顔だして頂きたく(笑)
2月も下旬になると、多くの会社にライセンスが降り
少しづつ平常に戻り始めました。
当店も20日頃には正式に許可が下り、グレーな日々から脱却しました。
皆さん会社が始まると供に来店頻度も下がっていき、
相変わらず中国人のお客さんは寄り付かず…
売上は下がっていきました。想定外でした(涙)
続きは、其の④で
一気に書かないと、途中で終わりそうです。
流石に色々あったのですね。