刺身から始まり寿司、天婦羅、唐揚げ類、とんかつ、コロッケ
焼き鳥、カレーライス、うどん、蕎麦、ラーメン、おにぎり、白ご飯…
そして「うなぎ」と。
海外の日本料理屋は大変なのです。
まさに「和食のデパート」
なんでもないとお客様に「えっ、無いの?」と言われます。
絶対に可怪しい…と心のなかで呟いております。
で「うなぎ」です。
日本ではほぼ間違いなく「鰻屋さん」で食べます。
後はスーパーでパックを購入し家で食べるか。
居酒屋にはなかなかありません。川魚料理ならありますが。
お客さんは、こちらが「無い」と言うと
「何故日本料理なのに鰻がないのか(現地の方です)」と
バカにされます。それでも日本料理かと!
こちらに出回っている蒲焼きの既成品は
全て死んだ鰻で作っているから臭いし危ないから売らない!
と、わざわざ伝えておりました。
しかし、あまりの「うなぎうなぎ」コールに従業員が耐えかね
市場で生きた鰻を買ってきて、ミネラルウォーターで3日間泥抜きし
〆て、ぬめり取って、開いて、串に挿して、蒸して、焼く
という作業を暫く続けておりました。
なかなか好評で、毎日売切れです。
しかし、あまりの作業の多さと、店の裏が鰻だらけになるという
喜ばしくない状況になり、泣く泣く販売を断念しておりました。
これは〆た後。気が滅入ります。
そこに救世主が現れました。
日本輸出を手掛ける鰻養殖加工業者さんが、
生のまま開いて納品してくれると。
これなら少々手間も省けて、鰻を飼う必要もない。
しかも「ジャポニカ種」
私達が使ってたのは「ヨーロッパ種」でした。
皮も厚くサイズも「大きい」味も違いました。
早速販売開始です。
量もありますから、こういうメニューも出来ます。
「白焼き」
炭火で香ばしく焼き上げわさび醤油で。
そして、定番の「蒲焼き」
他に天婦羅、天丼も。
鰻屋さんには全く及びませんが
努力の甲斐有り、なかなかの仕上がりかと。
年中有ります。
お酒のお供に是非どうぞ。