怒られるかもしれませんが、ちょっと激しすぎる感のする
「異物混入」報道。同業者として辛くなります。
あれだけの企業さんですから、恐らく完璧に、念には念を入れ
莫大な経費をかけて異物混入を防止しているはずです。
それでもダメなら、うちなんかどうすんねん。と思います。
この場所でこの人達やぞ!背筋が寒くなります。
「歯」入れられたら終わりますよ。簡単に。
イタズラとか増えそうです。
お客様のチェックも厳しくなりそうです。
スタッフの注意力は変わらなそうです。
やだやだ。
もちろん、私どもも過去に異物混入はありました。正直。
思い出したくもない事もあります。
事実かどうか再確認するまでもなく、鬼の首を取ったように
怒りまくるお客様も「多々」おられます。
そんな中でも「微笑ましい」異物混入事件がいくつかあります。
正直「腸が煮えくり返る程」むかつきますが。
十年以上前の話なので、時効かと。
変わったお客様がおられました。
いろいろ変わっておられました。
毎日の様にお一人できて、定食を召し上がります。
私が話しかけても「思いっきり無視」されます。
こちらとしては好都合です。あるスタッフとだけ話します。
ある日、そのスタッフが嫌そうに私のところへ。
そのお客様が怒っている、と。
何でもクリームコロッケの中からネジが出てきて歯を怪我したと。
あわてて行くと、お客様の手に「ピッカピカ」のネジが。
「見ろ!」と口の中を見せられ…(見れませんよ)
責任者を呼べと。
「私が責任者です」
「申し訳ございません。ネジを確認させて下さい」
どうみても厨房の鍋で使っているネジと形が違います。
OA機器とかについていそうな形状。しかもピカピカすぎる。
「ありえないとは思うのですが、怪我されたところは保険で…」
「責任者を呼べ、お前じゃない」
「私ですが(どうみても)」
「あの娘を呼べ」
「絶対に行きたくありません」
「まぁ、そう言わんと」
「電話番号を教えろ」
「今から一緒に病院についてこい」
「その後家まで送れ」
その娘の事が好きだったんですね。
ネジの問題はどこかに吹っ飛び、
お怒りのままお金も払って帰られたのですが。
(その娘が厨房から出てこなくなったので…)
その後は一度もお見かけすることはございませんでした。
「ネジはどうしたの?」
「手渡されて、そのまま手を握りしめられました」
「それでネジは」
「捨てました」
なんでやねん。
いろいろ思い出してきました。
次回もこの流れで。