和魂汉才　〜螺旋階段な日々〜

申し遅れました。
今回の内装は激しいコンペの末この方にお願いする事になりました。

そうです「井出さん」です。
酒菜屋、脆脆をやって頂いた方です。
私のストレスを全部被って頂ける貴重な方です。

やる気満々、的確な指示が飛びます（笑）

にしても、今回はスタートから非常にピッチが早い！
前回の酒菜屋の時は２週間くらい何も建造物が建ちませんでしたから。
間違っていてもどんどん進みそうで、緊張します。

そもそも図面上では完璧でも実際作るとさまざまな不具合が出てきます。
現場に立たないと解らない事も多いです。
実際働く人がそこに立ってみて初めて解ることが多いです。

厨房は私が設計します。
従業員も今後少なくなる流れです。
コンパクトで効率よく疲れない厨房を作らないといけません。

この壁は作る前に仮で作って見せてくれとお願いしていました。
夕方には「完璧に」出来上がっていました…

冷蔵庫の高さ２メートルあるのに、入り口高さ２メートルです。
井出さん、直に対応願います！
まさか、休まれてるのでしょうか？（笑）

本日より基礎工事に取りかかります。

もの凄く小さい気がします。
酒菜屋が大きすぎるだけなのですが。
満席でも６０名足らずの店になります。

厨房の設計がまだ終わってない事気付きました。

お楽しみに。
本日はもちろんトラブルも有りません。
優雅なスタートです。
「最初が肝心」

酒菜屋、FUSION、脆脆が入居しています名仕閣の１F。
入り口と逆サイドに（京基100側）空いている物件があります。
ここは契約時に「ワンフロア丸ごと」借りたため、
現状「空家賃」を払い続けている物件です。

お金がない、スタッフ集まらない、「しんどい」
ずっと見て見ぬ振りをしてきましたが、
遂に重い腰を上げ、内装に入る事になりました。

デザインもすっかり出来上がり、いよいよ内装に入ります。
進捗状況はいつもの通り、ここでご案内させて頂きます。

大人の皆様が、静かにゆったりとお酒が飲めて、お食事が楽しめる
この国では「希有な」店を創るつもりです。

入り口からのイメージです

デザインはもちろんあの方にお願いしました。

ハマグリの季節です。
まあ、年中有りますから有り難みも薄れますが
心無しか身がふっくらしてる気がします。

いつもの様に「酒蒸し」を作っていました。
鍋を開けると、大量の砂が溜まっていました。
「砂出し」はしっかりやったつもりでしたので、
ショックを受けました。砂を噛んでいる可能性があるなら
今日はもう販売出来ません。

恐るべき理由が解りました。

「砂ハマグリ」
身は無く、全部砂です。

「砂ハマグリ」の作り方
①ハマグリの殻を用意する
②砂をぎっしり詰める
③口を接着剤で止め、乾かす。

中国は全て「重さ」です。
５００g幾らなので、重い方が儲かります。
おそらく市場ではなく、生産者の仕業でしょう。
鍋で加熱され、接着剤が溶けて口が開いたのでしょう。

生きているか死んでいるかは
殻を叩いた音で判断します。
驚く事に、この砂ハマグリは生きているのと
同じ音がしました。

素晴らしいアイデアですね…

旧正月からずっと放ったらかしたままでした。
別に遊んでいた訳では有りません。
皆様に発表出来るようなネタは無く、
あくまでも「内向き」なことばかりで。
それに何故か解らないのですが
中国のお客様が怒濤の様に押し寄せ（て頂き）
ランチが終われば直に夜の準備。
追いまくられ追いまくられ一日が終わるという毎日。
気がつけば今…というのが正直なところです。

その中で秘密裏に進んでいた計画が最近実行に移されました。
（告知する時間も自信も無かったというのが正直なところです。）

Itali-anを無くしてしまいました（すみません）。新たに
「酒菜屋FUSION」
という名前でリニューアルオープン致しました。

Itali-anは、歴史も結構有り、
それなりにお客様に支持されていたのは事実です。
が、昨今の人材不足。
入ってくるより辞めていく人の方が多いという現状で
調理スタッフも手薄になってきていました。
イタリアンというのは、特殊な業態の為
人を育てるのに時間がかかります。
技術スキルの低下がはっきりと感じられ
「お客様にお金を払って食べて頂けるレベル料理は提供出来ない」と
恥ずかしながら見切りをつけました。
お恥ずかしい限りです。
今まで懇意にして頂いた皆様。有り難うございました。

ということで、業態変更に踏み切りました。
毎日料理してメニュー考えていると、いろんなネタができます。
そんな中で
「これは酒菜屋のメニューとしては出しにくい」
「これは卑怯では」
「これではイタリアンではない」
というジャンルに含まれない料理というのが
いろいろ出来てきまして、しかもそれがなかなか美味しいんですね。
何とか発表出来ないかと「たまに」考えていた事も有り
このチャンスにお披露目させて頂く事にしました。

FUSIONということなので、「何でも使えます」
オリーブオイル、胡麻油から醤油、ニョクマム、バルサミコ。
味噌や豆板醤も大丈夫。縛りが有りません！！
ただ、それだけでは「何でも屋」であり、そのうち
「残念な店」
になってしまうこと間違い無しです。

そこで「アジア人が食べて美味しいと思う西洋料理」と
「欧米人が食べやすい日中料理」
という政策を掲げる事にしました。
（もちろんスタッフには全く浸透しておりません）
暫くはこの指針に沿ってメニュー開発していきたいと思っています。

メニューに関しては追って紹介させて頂きます。

いつもは全く書かないのに、書き出すと調子が出て長くなります。
余り書くと「くどく」なりますので、本日はこの辺りで。

一度冷やかしに立ち寄ってみて下さいね。